妊娠中から育児中まで子どもの自閉症・障害の可能性にずっと悩んでいた体験談

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妊娠中、遺伝から子供の「自閉症の可能性」に悩んだ体験談

私は妊娠中から子供の「自閉症の可能性」にとても悩んでいました。

今日はそんな私の妊娠中~産後の葛藤した気持ちを書きます。

当時の気持ちを正直に書くにあたり、障がい者に対する偏見を含みます。ご理解ください。

 

自閉症とは。

先に自閉症の説明をしておきますね。

幼い子どもに発生する精神発達障害。ことばの遅れ、特定の物などへの固着、対人関係での孤立などを示す。脳の機能障害によると考えられる。

「発達障害」という広いくくりの中の一つ、「自閉症」。男の子に多いとされています。

 

自閉症は遺伝する?

一卵双生児で片方が自閉症だと、もう片方も60∼90%が自閉症である。ということから、自閉症には遺伝も理由の一つとして考えられています。

 

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妊娠時代から自閉症の恐怖に怯えていた私の妊娠中

ここで本題です。私は、妊娠中から「自閉症」が怖くて、あまり楽しめないマタニティライフを送っていました。

 

初めての妊娠

私たち夫婦は恥ずかしながら出来婚です。

一緒に暮らしていたけど避妊はしていたし、私自身ピルも飲んでいるし、生理不順なので妊娠しにくい体質だと思っていました。

それがある日、思いがけない妊娠発覚。

突然のことでびっくりしたものの、当時彼氏だった旦那のことは好きだったし、子どもが出来たことは素直に嬉しかったです。

 

妊娠を調べていく中で、自閉症の遺伝について知る

もともと予定していなかった赤ちゃん。

自分が親になることなんて考えたこともなかった私は、その日から赤ちゃんについて調べだしました。

 

そしてそんなある日。何がきっかけかは忘れてしまいましたが、赤ちゃんのことを調べていく中で「自閉症の遺伝」について知ったのです。

 

私の旦那の兄弟には「自閉症」という障害があります。

付き合っている時は然程気にしていませんでした。彼氏の身内に障害があるなんて、正直私には関係ない話だったのです。

それが、妊娠を調べる内に初めて、その障害が子どもに遺伝するかもしれない可能性に思い当たったのです。

 

苦しい毎日。自閉症が怖い。

それから、私のマタニティ生活は一変しました。

 

なんで予想外の妊娠なんてしてしまったのか。

しっかり妊娠について調べて、覚悟してから妊娠すれば良かった。

違う人との子どもならこんな心配しなくて済んだのに。

どうして旦那に自閉症の兄弟がいるのか。

どうして義親は自閉症の子どもを産んだのか。

マタニティブルーもあって、メンタルはぼろぼろ。こんなこと誰にも相談できないし、全てが辛くて、全てが憎かった。

 

それでも、女の子の自閉症は少ないと知り、「お腹の子が女の子だったら」と望みをかけましたが…。

わかった性別は男の子。

もう絶望しかありませんでした。おろすことも考えました。ですが、おろす勇気もありませんでした。

 

私自身、自分自身が全く白か?と言われたらそんなことはなくて。忘れっぽい部分やケアレスミスが多い所があります。

そんな風に、発達障害自体に似た性質は誰しも持っている物だとは思っています。だから、多少なら発達障害でも仕方ないと思っています。

 

ただ、旦那の兄弟の場合は、自閉症でも養護学校に行き、就職は作業所。いわゆる「普通」の人生ではありません。警察のお世話になったこともあります。

誰しも子どもには健康に生まれてきてほしいもの。そういう、「普通」の生活が送れなくて、世間にも迷惑をかけるかもしれない子どもを産むかもしれないことを考えると、正気ではいられませんでした。

 

旦那の考える自閉症

旦那にはこんな悩みは言えませんでした。

自分の兄弟の障害のことで苦しんでるなんて、言われていい気はしませんよね。

だけどどうしても病んでいて、一度だけ旦那にぶつけてしまったことがあります。

「自閉症なんて、そうそうなるもんじゃない。確率が増えると言っても、1%が2%になる程度の物だ。」(旦那の見解です)

「万が一自閉症でも、自分の子どもなら可愛いから大丈夫。」

ひねくれた私は(あなたは誰との子どもでも自分の子の自閉症の確率は変わらない。でも私は、他の人との妊娠なら自閉症の子を産む確率が減るのに)と何でもマイナス思考で、気持ちが落ち着くことはありませんでした。

そして、旦那には益々言えなくなり、結局一人で抱えることになりました。

 

長く苦しいマタニティライフ

自閉症の可能性が高いことを知ってからは本当に辛い毎日。

「自閉症 遺伝」「叔父 自閉症」など、毎日のように検索する日々。

それでも同じ遺伝子の旦那が大丈夫なんだから…と少し希望を持ってみたり、もしかして旦那も自閉症なんじゃ?と疑ったり。

気持ちの凹凸が激しく、苦しい日々でした。

息子のために趣味のハンドメイドをしたり、マタニティ生活を楽しむようにはしてたんですけどね。遺伝のことを考えていない間は幸せだった。

それでも、時間があるとどうしても考えてしまう。

「もし大丈夫だったとしても、息子の子供はどうなるのか」「叔父のことで結婚できないのではないか」と先の先のことまで考えていました。

 

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息子の出産時も、出産してからも頭から離れなかった「自閉症」

大変だった出産

そして迎えた息子の出産日。

予定日を数日過ぎても陣痛が起こらず、促進剤を使うことになりました。

促進剤を2日しても、痛いばかりで進まないお産。

それでも4日目、やっと全開大になったものの息子がうまくおりてこなくて、結局帝王切開。

ネットサーフィン中に見た「自閉症の子は産まれるのが下手」という文面が頭から離れませんでした。

 

生まれた息子は可愛いけれど、やはり怖い

ところが…うまれた息子は、すごく可愛い。色々悩んでいたことも忘れる位可愛い。

少し闇からは抜け出したものの、それでも何かある度に「自閉症」の症状についてネットサーフィンする日々は続きました。

 

息子の場合、「自閉症の症状」としてよく言われる物は一通り通ってきてるので余計です。

車を並べて遊んだり、目が合わなかったり、指差しが出来なかったり。この辺りはどれも「自閉症 症状」で検索したことのある方なら、目にしたことのある行動だと思います。

私は子供が何かをする度に「〇〇 自閉症」という感じで検索していました。

 

なので、自閉症の症状はめちゃくちゃ詳しくなってしまい。

クレーン現象が出た時はもう最後通牒を受けたような気分になりましたね。

(尚、現在子供を3人産んでいますが、下の2人は次男も含めて上の症状は一切ありませんでした。)

 

そんな感じで、私の長男の妊娠中~育児は常に「自閉症への恐怖」と隣り合わせだったんです。

 

調べたらすぐ白か黒かがはっきりしたらいいんですけどね。

この障害は、ある程度大きくならないとわからない所が辛かった。

 

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子供の自閉症疑惑が気にならなくなったのは、子供が成長してから

こんな感じで、私は長男が生まれてからずっと子供の「自閉症の可能性」で悩んでいました。

何か症状が出る度に落ち込んで悩んだり。子供が可愛くて仕方ない時もあれば、心配で眠れない時もありました。

 

私がこの「息子の障害の可能性」が気にならなくなったのは、「息子が成長」したからです。

大体4歳~5歳位になった頃でしょうか。

 

もし「子どもが自閉症」だったとして。私が一番怖かったのは、子どもの知能が5歳位で止まってしまうことでした。

(旦那の自閉症の兄弟はこれ位の知能だと言われています)

 

ですが、息子はちゃんと成長しています。ゆっくりだったけど言葉も喋れるようになったし、出来ることはちゃんと増えています。

それで私は大分安心出来ました。

 

どんどん出来ることが増えて、私の言いたいことが子供に伝わるようになった。

子供が言いたいことも、うまく言葉で伝えてくれるようになってきた。

そして、話が出来るようになった。

 

そうして子供が成長していくにつれて、私も気が付けば子供の「自閉症」に悩むことは減りました。

 

勿論今も「人の話を聞いていない」「言葉の指示が通りにくい」「自分の興味のある話をひたすら喋り続ける」

など、「発達障害」の症状で出て来る症状に当てはまる所もあります。

 

ですが、前ほどいちいち気にならなくなりました。

 

中でも一番大きかったのが「旦那に似ている」と思えるようになったことですね。

私の旦那はマイペースで、自閉症の症状を調べつくした今「これって自閉症の症状なんじゃ」と思うことはあります。

だけど、自閉症の気があろうとなかろうと旦那は私の好きになった人です。

「子どもが旦那みたいな人になってくれたらいいな」と思う気持ちがあるので、旦那に似てきたことはすごく嬉しいというか。

「旦那のようになるなら、大丈夫だな」と考えられるようになったのもあります。

 

「自閉症かもしれない」とずっと悩んでいた私は、こんな感じで子供が4歳頃になってやっと「自閉症」に悩まなくなったのです。

 

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辛かった5年間を経て。今は息子の育児を楽しめています。

こんな感じで、私は子供を妊娠中~4歳頃までの5年程、とても辛かったです。

特に子供の顔を見れず「自分が子供を産む」という実感がなかった妊娠中と、自閉症の子に出ると言われる症状が次々に出て来た1歳~2歳頃は本当に辛かった。

 

今でも「自閉症じゃない」と診断が下りた訳でもなく、特性っぽい所はやっぱりあります。

だけど、今は息子の育児を楽しめています。

友達とうまくやっていけるか、幼稚園でうまくやっているのか&これから小学校でうまくやっていけるのかなど心配が全くない訳ではありませんが…。

でもこれはお母さんなら誰でも心配になることですよね。

 

私は子供が自閉症かもしれないと悩んでいた間、気持ちがそればっかりになっていて子供の成長を楽しめませんでした。

これからは成長を楽しんでいきたいと思っています。

 

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