我が家の猫は尿結石によくなります。
私は今までに雄猫3匹・雌猫1匹と暮らしてきました。
その中で、雄猫3匹中3匹が「おしっこが出ない」→尿結石だったことがあります。
おしっこが出ないときに疑われるこの「尿結石」、放置すると数日で愛猫が亡くなってしまう可能性があるとても危険な病気なんです。
そんな、我が家の猫が「尿結石」になった体験談を書いてみます。
そもそも尿結石とは?
尿路結石とは、尿管、尿道、膀胱での結晶や結石が生じる病気です。 尿結晶や尿石には数種類ありますが、猫でよくみられるのはス卜ルバイトとシュウ酸カルシウムです。 ストルトバイトはおしっこがアルカリ性に傾くとできやすく、シュウ酸カルシウムは酸性に強く傾くとできやすくなります。
引用:https://nestle.jp/brand/one/cat/health/flutd/urolithiasis.html
簡単に言うと、尿道に石が出来ておしっこが出なくなる病気です。
生活習慣や水をあまり飲まないこと、食事が原因と考えられているようです。
悪い物を食べた、とかではなく「普通にキャットフードのみを与えていたら」なってしまうのがこの病気の怖い所。
アメリカンショートヘアや、スコティッシュホールドに多いそうです。(我が家の家の2匹もアメリカンショートヘアです)
おしっこがでないとどうなるの?
24時間おしっこが出ないと命にかかわります。
「週末で病院が空いていないし、休み明けに病院に行こう」「今日仕事が終わったら病院に行こう」みたいな考えはやめてください。
とにかくすぐに救急病院へ。診察を受けて、適切な処置をして貰ってください。
我が家の猫が尿結石になった体験談
ここからは我が家の猫が実際に尿結石になった体験談です。
猫の尿結石に気付いたきっかけ
我が家は猫を多頭飼いしています。1匹しかいなかったら「今日は猫がおしっこしていないな」とわかりやすいのかもしれませんが、猫が複数いると
「誰が何回おしっこしたか」をチェックするのは難しいです。
そんな私が猫の尿結石に気付いたきっかけは
- 猫がトイレの周りをうろうろする
- トイレにいったのに何も出ていない
- 猫がトイレを失敗する
- トイレ以外の場所でおしっこをする体勢をしている
こんな感じでした。いつもはしない行動です。
後は、寝る姿勢に違和感を感じたことがありました。いわゆる「ごめん寝」で寝てたのですが、
(この写真のような姿勢です)
普段あまりこの「ごめん寝」姿勢はしない&お尻が上がっていたので、違和感を感じたのもあります。
過去尿結石になったことがあったため、「何かおかしい」と感じて病院に連れて行った所、やっぱり尿結石でした。
このような症状が出たときは、要注意です。
尿結石の治療と費用
尿結石の治療は、どこの病院でも行ってくれます。
治療はカテーテルでたまっていたおしっこを抜いて貰うのが基本。
1度カテーテルを通すことで、詰まっていた尿道が通るようになるとか。
また、抗生物質も処方されます。
そして、「療法食」を食べるように指示されます。
病院によっては血液検査をしたり、レントゲンをとって石の種類を確認することも。
治療にかかる費用は、おしっこを抜くだけだと3,000円~5,000円。
レントゲンや血液検査をすると、+10,000円位になります。
そして療法食が1カ月分で5,000円位です。
たった1日半で腎不全になることも…
我が家の猫は、この尿結石が悪化して腎不全になりかけたことがあります。
金曜日夜におしっこが出ていないことに気付いて病院へ。
おしっこを抜いて貰い、抗生物質を貰いました。
いつもなら大体それで次の日からはおしっこが出るようになります。
だけど今回は次の日(土曜日)の夜もまだ様子がおかしい…。
おしっこはちょっと出てるみたいだけどなあ?
日曜日に診療している病院を調べて行った所、
腎不全になりかけている。
いつ急変してもおかしくない。
との診断でした…。
おしっこは一応出ていたけれど、まだ結石が邪魔で全部出し切れていなかったようです。
こんな風に、おしっこが出なくてたった1日半で腎不全、命の危機となってしまったのです。
その後は大きな病院にタクシーで救急搬送され、1週間の入院。
命の危機は何とか脱し、今も元気にしています。
(5歳の頃の話。今は11歳になりましたが、元気です。)
因みに、この時は約5日間入院しました。
その時の入院費が約15万円。その前後の通院治療費などを合わせると、トータルで30万円ほどの出費でした。
もっと早めに病院に行っていればここまでの出費はなかったのかもしれません。
(たった1日半のことだったのですが)
やっぱり早めの治療って大切ですね。
尿結石は餌で予防できる
尿結石の原因は、上で書いたように水を飲む量が少ないことや餌だと言われています。
なので尿結石になると、尿結石用のフードの摂取を勧められます。
フードには
- 尿結石を溶かす即効性のあるもの
- 尿結石ができにくくするもの
の2種類があり、尿結石の時に行った病院では「即効性のあるもの」が処方されます。
それを食べ終わったら普通の餌に戻すこともできますが…
1度つまったことのある猫は、また尿結石ができやすいです。
なので、尿結石が出来にくくなるフードの接種をお勧めします。
これは療法食になるので、どのフードを食べればいいのか病院の先生と相談して決めてください。
療法食なのでちょっと高いですが。食べる餌さえ決まれば、ネットで注文すると病院より安い場合もあります。
なので私は専ら通販で購入しています。
我が家が食べているのは、ヒルズのC/D。
我が家の場合、大体月に5,000円位(1匹)です。
尚、この療法食のキャットフード。普通のペットショップではなかなか売っていません。
我が家は療法食以外の物を食べるとすぐ尿結石になってしまうのでこの療法食しか食べさせないようにしているんですが、このフードが急になくなった時は困ります。
先日も、土曜日の夜にペットフードが切れてしまっていたことに気が付きまして。(大袋から小さいケースに移し替えて使っているので気付かなかった)
動物病院は日曜日は休みだし、ホームセンターやペットショップを何件も回って売っているお店を探し出したことがあります。
なので、在庫が切れてしまわないように、常に予備の準備をお忘れなく。
療法食以外の食事、おやつはNG
おやつをあげたり、他の餌をあげるとうちの猫はすぐ尿結石が再発します。
先生にも「おやつをあげたら、療法食をあげている意味がない」と言われました。
なので一切あげてません。
せっかくお高い餌をあげているのに、その意味がなくなってしまうのは勿体ないので。
肥満の猫だと、脂肪で尿道が圧迫されて細くなり、おしっこが出にくくなることもあるそうです。肥満防止にも、おやつは控えた方が良さそうです。
尚、食欲がなくて普通のフードを食べてくれない時。薬を飲ませるのにウェットフードを使いたい時。誕生日のお祝いや、プレゼントにいつもと違った物を食べさせたい時は、同じ療法食の缶詰を与えています。
これならいつも食べてる療法食と同じなので、安心です。
ちょっと割高ですが。たまになら。
手術で尿結石を予防することもできる
つまりやすい猫ちゃんは、手術を勧められます。
男の子は尿道が長くつまりやすい(だから尿結石にもよくなる)ので、尿道をとってしまう手術です。
我が家は猫が尿結石で入院した時、この手術を勧められました。
費用は30万(+入院代などで20万)とのことでした。
どうしても尿道が詰まりやすい猫ちゃんの場合は、この手術を視野に入れてみるのもいいかもしれません。
ただ、取っても再発する可能性は0ではないそう。
我が家は、勧められましたがその手術はしていません。
「尿道を短くするために尿道を取る」というのが、怖く感じたからです。
費用面の問題もありましたが、その後尿結石用の高いフードを食べる&まだたまに尿道問題(膀胱炎も含む)で病院に行くことがあるので、まだ若い猫なら手術してしまった方が安く済むかもしれません。
尚、その手術を勧められた時から今で約6年が立ちました。
相変わらず、たまに尿結石や膀胱炎で尿道が詰まることはあります。(6年で3回位つまったかなあ)
ですがフードで出来る限り予防して、尿結石になったらすぐ気付けるように気を付けています。
猫の尿結石は怖い。すぐ病院で適切な治療を。
猫ちゃんの怖い病気「尿結石」。
放置してもよくならず、悪くなるだけ。たった24時間で猫ちゃんの命にかかわります。
おしっこが出ていなことに気づいたら、早めに病院へ連れて行ってあげてください。
早めの通院で命も安心だし、かかる病院代も抑えられます。
病院の先生は、猫の膀胱の辺りを触っただけで「おしっこがたまっている」と判断できます。
私もゆくゆくはその技術を身に着けて、「おしっこがたまっているから病院に行かないと」とわかるようになりたいなあ。