私の妊娠糖尿病と判断されてから、治療終了までの流れ
妊娠糖尿病になって、不安になったことの一つに「先が見えないこと」がありました。
私の場合3人目の妊娠時だったのですが、上2人の時と同じように何ごともなく終わると思っていた妊娠生活が、まさかの「妊娠糖尿病」で普通と違う妊娠生活になってしまったので。
妊娠糖尿病になったら普通に出産は出来ないの?普通の出産とどう違うの?
といった不安しかなかった私。
今回は、妊娠糖尿病と診断された私が、どういう流れで診断され、診断されたことで普通とはどう違う出産になったのか、そしてどういう状態で治療終了になったのか。
そこまでの流れをまとめてみます。
1.妊娠糖尿病が疑われる
妊娠後期の妊婦健診で糖尿病が疑われました。
私の場合、妊娠中期は問題なかったのですが、妊娠後期になって「胎児が大きい」「羊水の量が多い」ということから妊娠糖尿病を疑われました。
妊娠糖尿病になると、ママは妊娠高血圧症候群になったり、羊水量が増えたり難産になったり。
赤ちゃんは巨大時や低血糖、最悪胎児死亡になるとか…。怖いことしか書いてない。。
という訳で、とりあえず妊娠糖尿病かを確認するために「糖負荷検査」という物を受けることになりました。
病院で甘い炭酸水を飲み、それを飲む前・飲んだ1時間後・飲んだ2時間後の3回採血して、その際の血糖値を見るという物。
その検査の結果、私は「妊娠糖尿病」の診断となりました。
そりゃもう…普通にショックでしたよ。
あまり大きな声じゃ言えませんが、妊娠中のマタニティブルーとも重なって「もうタヒにたい」とまで思ってましたからね。
そのブルーな時期を過ぎた今は、「しょうもないことで馬鹿らしい」と思いますがw
「この先どうなるのか」という不安がとても大きかったように思います。
2.治療に入る
妊娠糖尿病と診断されたので、糖尿内科で初診を受けました。
そこで、
- 血糖値を食事の前後に測定すること
- 血糖値の値によっては、インシュリン注射をする必要がある
との説明を受けます。
また、「インシュリン注射はお腹の赤ちゃんに安全と証明されている」との説明もありました。
お腹の赤ちゃんに何かあったら困りますしね。
血糖値の測り方は、指先に針を刺して血を出す→その血を専用の機械につけて測定、という感じ。
血が苦手な私なので、この作業めちゃくちゃ怖かった。
これを1日4回。昼と夜の食前・食後に測ります。
食後は1時間後か2時間後、測りやすい方でと言われました。
その血糖値の目標は、食前100未満・食後1時間140未満・食後2時間120未満。
食後の数値が140を越えることが続いたら、病院を受診するように言われています。(1回2回なら大丈夫とも)
それと同時に、栄養相談も受けました。
最近よく聞く「糖質制限ダイエット」。これを参考にすれば、血糖値を上げない食事は簡単です。
だけど、妊婦だから炭水化物を完全に抜くのはお腹の子供によくないらしく。。。
バランスの良い食事を心がけることが大切だということでした。
私は、上に書いた通り血が苦手。
インシュリン注射(自己注射)は出来るだけ避けたい。
なので、炭水化物も控えめにして、食事制限を頑張りました。
食事制限といっても妊婦だしお腹は空くし、食べない物ではなく
いかに「血糖値を上げない食事」をとれるか、という感じ。
間食もしましたし、甘い物も選んで取っていました。
甘い物が食べられたのが、食事制限が続いた理由だと思います。
たまに数値が基準値を超えることもあったけれど、数回だけならばインシュリン注射まではしなくていいらしく。
食事制限を頑張ったお陰か、無事インシュリン注射をせずに妊娠生活を終わることが出来ました。
尚、インシュリン注射になったからと言ってどうっていうことはないんです。
ただ、「自己注射は怖いからしたくない!」という私の自己中な理由だけ。
赤ちゃんのことを考えると、インシュリン注射をした方がいい場合もあると思います。
妊娠糖尿病になったことで、妊婦健診で産婦人科だけではなく、大体検診と同じ位のペースで糖尿病のお医者さんにかかることになりました。
3.出産
さて。そして出産。
出産自体は、普通の出産とほぼかわりありませんでした。
といっても私の場合、元々予定帝王切開でしたが…。
違ったことは、「血糖値測定があった」ことくらい。
手術前日は昼夜の食前・食後。
手術日・手術後は、それぞれ朝昼夜の食前と寝る前の1日4回血糖値測定がありました。(食後はなし)
これは、手術後4日目まで続きました。
血糖値に異常があったり、高い場合はもう少し続くのかもしれません。
後は「赤ちゃんに低血糖の症状が出る場合があります」と言われていました。
私は特に治療はしていませんでしたが、赤ちゃんに問題はありませんでした。
また、妊娠糖尿病だと母体が感染症になる可能性が高まるとのことです。(これも私は問題ありませんでした)
入院日数は普通の出産の人と変わらず、同じでした。
食事も普通の出産と同じで、お祝い膳も頂きました。
ただし食事が普通だったこともあり、出産前日普通に病院食を食べたら普通に血糖値が上がってしまいまして…。
パンやご飯を控えめにして、間食は院内のコンビニで買ったサラダチキンにするなど、
血糖値測定が終わるまでは食事に気を使いました。
4.育児
妊娠糖尿病だと育児の仕方に変わりはあるのか?と少し不安でした。
ですが今の所、普通の育児と同じです。
「母乳は血液から作られる」なんて聞いたこともあるので、
「妊娠糖尿病だったのに母乳をあげていいの?」と疑問でしたが、母乳をあげて大丈夫だそう。
なので私も入院中から完全母乳です。
また、私は妊娠糖尿病で「血糖値測定」をしていたのですが、産後入院中に血糖値測定が終了したので、食事制限もなく、他とは特に変わりのない育児生活を送っています。
尚、血糖値の値が安定しないまま産後母乳育児をする場合は、産後もインシュリン注射を続ける必要があるようです。
断乳後に様子を見て飲み薬に移行するそう。
5.産後1か月で再検査
産後、1か月検診時に再度糖負荷検査がありました。
内容は、妊娠糖尿病の時のサイダーを飲む検査と同じ。ただし、今度は採血回数が食前・30分後・60分後・120分後の4回でした。
「出産後はほとんどの人が糖尿病ではなくなる」「出産後は血糖値が落ち着く人が多い」なんてよく聞いたりネットで出て来たりしますが、
私の行ってた病院の場合「妊娠中は糖尿病と診断される基準がきつい」という印象でした。
妊娠中は食前93・1時間後180・2時間後153以上で糖尿病との診断のようですが、
産後の診断では「食前・30分後・1時間後・2時間後で2つ以上200を超えていたら糖尿病」と言われたので。
だから殆どの人が産後は糖尿病ではなくなるのかな?と。
私も糖尿病ではありませんでした。正直自信なかったんだけど。
ただ、妊娠糖尿病と診断された人はもう何度も言われていると思うんですが、
「普通の人より将来糖尿病になる確率が高いので、年に1度は検査をした方がいい」
との言葉。
これは、糖尿病の先生にも産婦人科の先生にも言われました。
これからも注意していこうと思います。
妊娠糖尿病の流れはこんな感じでした。
私はこんな感じで妊娠糖尿病としての妊娠生活→出産→育児→妊娠糖尿病の治療が終了しました。
妊娠糖尿病と診断されて、先が見えなくて不安な方の参考になれば嬉しいです。
我が家は父も祖母も糖尿病なので、祖母&父似の私もいつかは糖尿病になるとは思っています。
だけど父が糖尿病と診断されたのは50代でしたし、私にとってはまだ糖尿病はまだ先の話でした。
今回妊娠糖尿病になったことは、自分の体をもっと大切にしようと思ういいきっかけになったと思います。
これから色々と気を付けていかないとな…。